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再生医療

REGENERATIVE MEDICINE

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当院の再生医療

当医院では、2種類の再生医療を行っています。

犬(同種)脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた動物用再生医療

主に犬の胸腰部椎間板ヘルニアに対する治療として、犬脂肪組織由来間葉系幹細胞を使った再生医療を行っています。犬の胸腰部椎間板ヘルニアでは保存的治療や外科治療(手術)が第1選択となりますが、改善があまりみられない場合に再生医療が選択できます。
具体的には、以下のような場合に検討します。

  • 手術をしても思うように効果が得られない場合
  • 高齢化などの理由で手術ができない場合
メリット

これまでは一度壊死した細胞は再生しないとされていたが、治療の可能性がある。

デメリット
  • 期待した効果が得られるとは限らない
  • 費用が掛かる
  • 低出現ではあるものの、有害事象がある(自分以外の細胞を投与するため、副反応が起きるなど)

乳歯歯髄幹細胞を培養する時の培養液を用いた再生医療

幹細胞を培養する際、作り出される培養上清液※1には幹細胞から分泌される数百種類以上のサイトカイン※2や成長因子※3、ケモカイン※4、エクソソーム※5など多くの生理活性物質が含まれており、幹細胞移植と同様の効果を得られることが医学部や獣医学部の大学研究からわかってきています。研究段階ではあるものの、実際にクリニック等でも人間に対して自由診療で幅広く活用されており、次世代の治療法として獣医業界でも注目されつつあります。

幹細胞培養上清液はもともとヒトの体にある歯髄、骨髄、脂肪、臍帯などの幹細胞を利用して作られますが、細胞の種類により含まれる成分は異なります。とりわけ、当医院で使用している乳歯歯髄細胞の培養上清液には多くのたんぱく質が含まれることが報告されています。

※1培養上清液とは、細胞を培養する際生成される上澄み液。

※2サイトカイン(cytokine)とは、細胞から分泌されるタンパク質で、細胞同士の情報伝達のほか、 細胞の増殖、分化、創傷治癒などに関係。

※3成長因子(Growth factor)とは、体内において、特定の細胞の増殖や分化を促進する内因性のタンパク質の総称。

※4ケモカイン(Chemokine)は、Gタンパク質共役受容体を介してその作用を発現する塩基性タンパク質であり、サイトカインの一群。

※5Exosome(エクソソーム・エキソソーム)は、ほとんどの細胞で分泌される直径50nm~150nm程度の膜小胞。

幹細胞培養上清液は、免疫拒絶性反応もないため、 これまで治療を見合わせていた症状に、補完代替医療の選択肢の一つとして注目され使用されています。
特に、損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たし、様々な病態に使用し、変化が良い方向に出ている症例も多いと言われています。

メリット
  • 安全性が高く、副作用がほぼ報告されていない
  • 費用の負担が比較的少なく、長期にわたり利用することも可能
  • 椎間板ヘルニアに限らず、幅広く活用できる
デメリット
  • 期待した効果が得られるとは限らない
  • 次のようなケースで良好な改善事例が報告されています

    腫瘍 慢性腎不全 難治性皮膚疾患 肝臓・胆嚢疾患 各種運動器系疾患 眼科疾患(慢性難治性角膜炎、緑内障など) 口腔内疾患 (歯周病など) 難治性の創傷 慢性外耳炎 免疫介在性疾患 各種ホルモン性疾患 循環器系疾患 各種消化器系疾患 アンチエイジング

お問い合わせについて

本院 再生医療については、獣医師 飯田までご相談ください。
東灘分院 再生医療については、獣医師 神田、斎藤までご相談ください。